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北浦和の整体。500球。

2019/12/12
北浦和の整体。500球。

先日、日本高校野球連盟が来年から投球数制限を導入することを発表しました。「1投手の1週間の総投球数は500球以内」 というものです。

 

かつてはエースが1人でマウンドを守り、その力投にファンは喝采を送っていました。一方、1991年夏の甲子園大会で準優勝した沖縄水産・大野倫投手のように右肘痛に耐えて連投し、後に剥離骨折が判明した悲劇もありました。

 

投球制限は投手のケガ防止に向けて、タイブレークの導入と合わせて数年前から議論されてきました。身体的な負担軽減が期待できる一方、選手数の多い私立校と公立校の戦力差拡大の懸念も出てきています。

 

肩や肘の障害は従来から 「投げすぎのせい」 と言われてきました。原因は複数あって、投球数はその一つです。投手は球を加速させるために肘がしなります。このとき、肘の内側のじん帯が引っ張られるなどの大きなストレスがかかります。そこを一瞬で通過し、腕が自然と内側へ捻られながら、体に巻きつくようなフィニッシュができれば、腕の負担を軽減できます。これがうまくできない選手は1球ごとの負担が大きくなり、少ない投球数でも痛めてしまいます。

 

うまく投げる選手でも球数を重ねると、肩や下半身に疲れが出てフォームが崩れ、1球の負担が大きくなって痛み始めます。だから持久力も影響してきます。またボールの握り方によって、手首を柔軟に使えなくなりストレスがかかります。カーブやスライダーは肘の内側のじん帯に響くので、球に回転を加える意識で投げないほうがよいのです。どの球種でもリリース後に腕が内側に捻られるフォロースルーがとれればよいのですが。そういう運動神経の良さも必要ということになります。

 

高校生はまだ体が完成していない成長期。若いほど肩や肘を痛めやすいのです。

 

子供の骨は、両端にあるまだ骨になりきっていない軟骨が関節を作っており、じん帯も軟らかい状態です。早く対処すれば治りますが、肘へのストレスが続くと軟骨が割れ始めたり、軟骨の一部がはがれて ”ネズミ” と呼ばれる遊離体ができて、関節の中で動いて他の軟骨を削ったりします。放っておくと関節の形が変わって曲げ伸ばしができなくなります。小学生は運動神経も十分には発達していません。投球数制限は成長期、若ければ若いほどやらないといけないことなのです。

 

「部員数の少ない学校が不利」、「高校で野球をやめる選手もいるので、悔いなく投げさせてやりたい」 などの意見も根強くあります。しかし、それは勝敗の不利を理由に、投手がつぶれるのを容認することになります。米大リーグでは契約で投球数を決めてまで選手を守るのに、まだ子供の高校生になぜ無制限に投げさせるのでしょうか。

 

『感動がなくなる』 との声もあるようですが、感動の陰で泣いている選手は一人もいてはいけません。野球を変えることで子供が守れるなら、変えるべきです。

 

肘の障害は早期治療が肝心ですが、初期の段階では投げても痛みがなく日常生活も普通に送れるので、なかなか異常に気づきにくいものです。簡単なセルフチェックとしては、『両手を上に向けて肘をしっかり前に伸ばしてみて、利き手側が伸ばしきれずに曲がったままで止まってしまい、無理に伸ばすと痛みが出れば異常あり。』 です。また、炎症は寝ている間に起こるので、チェックは練習日の翌朝がベストです。

 

北浦和のスポーツ整体、カイロのボディブラでは、受傷後スポーツ復帰を目指している方にも、適切な施術、ボディケアを行なっていきます。